腰痛とぎっくり腰
腰痛症は、筋肉の慢性疲労が原因です。
対して、急性の痛みを起こすのがギックリ腰です。
たとえば、くしゃみや重い荷物を持った時になったり、中腰から立ち上がったとたんになったり。
とにかく急な動作がきっかけで腰に激痛が走るのがギックリ腰。
ただし、X線写真に写るような骨の異常はないので「腰痛捻挫(突発性腰痛)」と呼ばれています。
ギックリ腰が痛む原因の1つは、背骨の後ろ側で椎骨と椎骨を結ぶ小関節が外れかけ、その間に関節をおおう袋、関節包などがはさまれて痛みを起こす場合です。
また、椎間板に小さな傷が入ったり、背骨をつなぐ靭帯が捻挫のように無理に引き伸ばされたりしても強く痛みます。
さらに、筋肉が肉離れ状態で引っぱられている場合もあります。
ギックリ腰は、痛みが強いわりに、安静にすると治しやすい病気です。
2〜3日横になるなどして安静を保つと、腰痛はほぼ消えます。
ただ、ちゃんと安静しないと、再発を繰り返し、椎間板ヘルニアになることもあります。
日ごろから腹筋や背筋などを鍛えるほか、急に中腰で物を持ち上げたりしないように注意が必要です。
腰痛改善ストレッチ
オフィスのパソコンで仕事をしている、デスクワークに従事する人は多いはず。
でも、いくら座り心地がよくても、姿勢がよくても、長時間デスクワークを続けると、腰痛の原因になります。
たとえば、デスクやパソコンの画面に向かって座っていると、背中や腰の筋肉がまるで緊張状態を強いられます。
筋肉の緊張が続くと、毛細血管が圧迫されて血液循環が悪くなり、エネルギーを消費したあとに残る乳酸などの老廃物が貯まります。
この老廃物は疲労物質とも呼ばれ、周囲の筋肉を刺激してさらに緊張を高める悪循環を生みます。
そして、疲労感をはじめ、腰まわりの鈍い痛み、腰がだるい重いなどの症状が出ます。
腰痛を防ぐには、仕事の合間にまめに席を立って姿勢を変え、背中や腰の筋肉の緊張をやわらげることが必要です。
デスクワークでの腰痛が改善されるストレッチがあります。
いすにすわったまま、背中や腰の縮んだ筋肉を伸ばす簡単なストレッチで、腰痛の予防や解消に役立ちます。
まず、いすの背もたれを利用して体をそってそのまま10〜15秒ほど静止してから元の姿勢に戻ることを2〜3回繰り返します。
次に、いすから腰を離さずに体を前に曲げて手を床につけ、10〜15秒静止して2〜3回繰り返します。
さらに、左足を上に組んで体を右方向へ2〜3回ひねり、足を組みかえて反対方向に2〜3回ひねります。
腰痛体操
慢性的な腰痛になる大きな原因が、姿勢の悪さです。
背骨はS字のようにゆるやかなカーブを描いていて、腰椎はやや前弯して、骨盤は前方に約30度傾いています。
悪い姿勢は、この自然な傾斜やカーブが崩れていることですが、腰痛を訴える人は腰椎の前弯や骨盤の前傾が強まっている場合が多いです。
そこでおすすめが、いすに座ったまま行う「姿勢矯正体操」。
姿勢を正して腰椎のゆがみを取る体操です。
特に体が硬かったり、筋肉や足の筋肉が衰えていると自覚していたりする人に効果があります。
姿勢矯正体操の1つが、胸そらしです。
縮んだ腰や背中の筋肉を伸ばすための体操で、いすに深く腰かけて両手を腰に当てて体を前に押し出すようにしながら胸を張って伸びをします。
また、姿勢矯正体操で、へそのぞきもおすすめ。
前方に傾きすぎた骨盤の傾斜を減らす体操です。
両足を肩幅よりもやや大きく開いておなかをへこませて背を丸め、おへそをのぞき込みます。
一方、膝かかえも姿勢矯正体操。
股関節の動きをやわらかくして腰椎の前弯を減らす体操で、片足の膝を両手でかかえてわきの下まで引き上げます。
さらに、上体おじぎでは、縮んだ筋肉を伸ばすため、いすに浅く腰かけて両腕を組み、足を肩幅よりもやや大きく開きます。